割る 丸/
砂木
見上げれば 青い空がある
靴の下 地面の底には また地上があり
私からは見えない 空がある
息できる場所で引力に頼って歩く
いつも踏んでる道のずうっと下は
海かな 河かな 山かな
発掘されない 生き物の声
風船の中にいるような 私
めらめらと燃える 枯れ枝
漂う チャイムの余韻に乗って
失えばすべてが渡しとなる川底
見つければ 青く空にある 地も畑も
みつめれば ご飯を食べている みんな
戻る
編
削
Point
(14)