あなた/
舞狐
筆を置いた
彼はしかし
ここに居たかった
墨の濃さをも知らぬ取り巻きに
筆は必要なく
そして彼は ペンを手に取った
彼が綴る言葉には
どんな言葉より奥があり
強さを感じる
墨の濃さをわかる者だけが知る奥深さ
戻る
編
削
Point
(3)