あなた/舞狐
 
筆を置いた


彼はしかし
ここに居たかった

墨の濃さをも知らぬ取り巻きに

筆は必要なく




そして彼は ペンを手に取った


彼が綴る言葉には
どんな言葉より奥があり
強さを感じる


墨の濃さをわかる者だけが知る奥深さ



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