ある旅路/ねことら
 







やさしさは省略された
ふりかえれば風速の弱い地帯
簡潔な救護をあずけた
そこかしこの明るみは
ひとつ、ひとつ、きみのなかに
重みを持っていく


ひとは、かげは、おもいは
どうして希望は複層的な匂いのなかに
ひとすじの線として
きみを、思いがけず
まえへとはこぶ
とうといエンド
めいめつした、数式でつくられた
花を置いた
とうといものにぐるぐる巻きになって
ないている、
わらっている、


electric garden
摘みとり、こぼれゆくものへ
ありようをわすれても
その、ただしさをおぼえていよう


雨は、シロップのように甘ったるく
せかいは、なんども洗われて
ふるえるほど、すべては
美しいのだと















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