ごおしちご「春」 (二〇句) 2/もっぷ
 
影二つ並ばぬ道のさくらかな


日めくりと月の暦の春くらべ


春うらら縄跳びをする白い靴


荒川のにびの隣に蝶の道


いずこにもナガミヒナゲシ春うらら


※そこなればここと思いし春愁い(直し中)


巣立たれて親鳥の泣く雨が降る


鳥雲に入りてなお追う立木あり


この道は風車売りの来ない道


荒川のにび下りゆく花びらよ


人の目を気にすることもなくさくら


雨の日にさくらをみたき風もあり


桜花ならこの昼咲くと電波飛ぶ


病むひとの終の日として春うらら


蝶の飛ぶ陽気に少女部屋籠り


※熊出でて森閉ざされむ大地かな(直し中)


熊除けのベルの音にも春宿る


※山覚むる君の大地の気侭なり(直し中)


※春の昼かくれんぼの鬼ずっと吾(直し中)


3・11あの春の日を忘るまじ


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