彼方/葉leaf
 



あなたはどこへ向かって跪くのか
大地を巡るあなたの重量は
限りなく鋭く削られていった
地中深くから天高くまで貫く一本の
明るい静寂の柱によって

あなたはどこからその声色を拾ってきたのか
死んでいくものへの最後の問いかけを忘れない
森の精気のように人の内側へと響く声色を
あなたは木の枝の突端に突き刺さったまま
草が感覚を光合成するのを嘆いている

あなたは今どこで眠っているのか
夢が一つずつ絵画として展示される中
過去が美しい産声を捧げている
永遠の中心はどこまでも広がっていくので
もはや何ものも遠くも近くもない

あなたはどこで私と出会ったのか
あなたが思い出の写真を思い切って火にくべるとき
その写真と写真から連なるあなたの血
それが私の身体を組織している
あなたと私とは太陽たちの錯誤の臨海で出会った


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