【HHM2参加作品】すべてはネット詩に回収され、しかしここはまだ砂漠だ/KETIPA
できる。
ネットプリントで発表された
黒崎立体「死にたくないけれど悲しまれたい」を
ここに引用したことで、
合わせて引用した「愛」とともに、
この詩の一部はネット詩に回収されたことになる。
とおれは思っている。
あるいはネット詩人であった作者の、
ネットから少しはみ出した作品が、
また画面に引きずりおろされて同列に並べられる、
こんなおそろしいことがあろうか。
モチーフも表現も、
そこに描かれた、
手触りのいい身近な詩的言語を、
ほんの少しだけ切断して、
さくっと切られた断面にぴりっとするような詩情を感じ取らせ、
四畳半の読み手の心を風のように撫ぜて、
余
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