twitter/葉leaf
ものをすぐに手に入れることができる ですが僕の手はいつも貧乏です 触れたいものに決して触れられません 僕の口も貧乏です 食べたいものを決して食べられません 僕の足も貧乏です 行きたいところに決していけません 体中貧乏なのは 体が生活の森を抜けだしたいから
朝、窓から愛が差し込んできた というのは嘘で ただの日の光だった 昼、僕の目の前を愛が舞っていた というのは嘘で ただの蝶々だった 夜、僕は愛の中に身を浸した というのは嘘で ただの風呂だった 昨日、あなたに手紙を書いた というのは本当で 事務的な言葉に全ての愛を注ぎ込んだのだ
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