若い詩人の為の詩/yamadahifumi
マラルメの、あるいはランボーの孤独は
詩の中でのみ生き続けているのだろうか
美術史や、教科書の中の芸術から
はみ出した彼らの魂は
まだ
詩の中に生きているというのだろうか
もし、私達がそれを読む時
その存在を感じられないのなら
もう、それは死んでいる
つまり、それを蘇らせるのは私達
だから、私達は読書をする時
一介の遺跡発掘者とならなければならない
そして、それは
似非研究者のように
遺跡盗掘者であってはならない
そこに文字を読むのではなく
そこに人間を、魂を読む
そうでなければ文学には何の意
[次のページ]
戻る 編 削 Point(2)