最後のパンケーキ/もっぷ
 
よぎるなか
目を瞑り
さざなみにだけ心を許して
お昼のごはんを終える
青い花たちが泣き虫の石っころたちに
うたを教えている
わたしの知らない言葉
心を許しても
さざなみの気持ちの断片すら
読むことができない
わたしは人間
厭われて街を出て
石の原野にたどり着いた
パンケーキを食べたばかりの
わたしはまだよそもの
どんなにさざなみに寄り添っても
骨になるまでは信じてもらえないらしい
青い花たちがみえない風に踊っている



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