最後のパンケーキ/
もっぷ
よぎるなか
目を瞑り
さざなみにだけ心を許して
お昼のごはんを終える
青い花たちが泣き虫の石っころたちに
うたを教えている
わたしの知らない言葉
心を許しても
さざなみの気持ちの断片すら
読むことができない
わたしは人間
厭われて街を出て
石の原野にたどり着いた
パンケーキを食べたばかりの
わたしはまだよそもの
どんなにさざなみに寄り添っても
骨になるまでは信じてもらえないらしい
青い花たちがみえない風に踊っている
戻る
編
削
Point
(7)