雨降り/青色銀河団
今日も桃色のぱんつをはいて
元気にでかけてく娘よ(*1)
雨降りだからといって
勢いよくカサを
くるくる回したりしないように
おまえは
いつもまっすぐ前しか
見ないものだから
かけってくその足元の
蝸牛に気づかず
泣きだしてしまうのだね
雨上りの清々しい空気を
胸いっぱい
吸ってきたら
おなかすかせて
ハモニカのような笑顔で(*2)
帰っておいで
(*1)わたしが5才頃に書かれたものだろうか。
あの頃のわたしはいつもすり傷が
絶えなかったような気がする。
父に下から足で支えてもらう「ひこうき」が
とても好きだった。
(*2)どうしても欲しくてデパートで
買ってもらったハーモニカは、
捨てないで大切にとってある。
だいぶ錆びてしまったけれど、吹くと
いまでも夏の頃の音がする。
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