優越感の優しさと劣等感のやさしさ/ichirou
 
実力で人を幸せにできないという
劣等感があって
出来が悪い分
自分が人にやさしくなれれば
少しは世の中の役に立つんじゃないかと
思っている

でも
この気持ちを掘り下げていくと
そこには
実力のある優等生と自分が等価になりたい欲と
等価に執着する劣等感の驕りが
きっとある
つまり
僕の劣等感のやさしさも
欲と驕りだ





僕の稚拙な思考は
薄汚れた自分を見つめ直すには
ちょうどいい

コンビニの店員さんにお礼を言われ
気分が良くなる自分は嫌いじゃない
お礼を言われて
素直に気分が良くなってもいいじゃないか
でも
その気分の中に
寄付をしたことなんか必要ない






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