(先生十生徒)x京都÷現代詩=PINK/左屋百色
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俺は問題をつくらなければならない。
冬が白く武装するから
何回でも潰して
問題をつくり続けなきゃなんねーの。
氷が溶けて季節が死ぬ
ひとつの色が死んでなくなる。
滑る階段で開封する遺書
(そうだ、京都で死のう
緑色の鉄ではどこへも行けない。
雨雲が俺を監察してやがる
きもちわる、
俺は自分の詩だけを何回もよむ
そういう病気になって
性欲を切り取って
時間を90分と決めて
ガラスのテーブルに嘘を並べ
外したネクタイで時間を結び
24時間で区切られた毎日から
さらに30分もらう
見えない窓の向こうでは
情緒のない飛行機の爆音きわっきわ
(そうだ、京都で死
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