風の休日/藤鈴呼
もこもこの ドレス着込んで お洗濯
くるくると 回る洗剤 いまいずこ
洗わないでね きれいな心
汚れ落として 美しく
生まれ変われる 気がしていたの
気のせいよって ふふふと笑う
その笑顔こそ
年をとっても 変わらない
そう 信じている内に
白髪が混ざって来るんだわ
太陽に 透かすとね
白髪は キラリと光るの
何だか 神様の 贈り物みたいねって
天使の方角を向いて あなたが 笑った
なつかしい声
なつかしい人
街並みばかりが 変わっていくけれど
きっと わたしは
一人ぼっちには なれない
そう 思ったら
あらたな
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