虚構/葉leaf
青春は少年時代の狭苦しい熱をいつまでも温存している。光に満ちた限られた視野のもと全力疾走する衝動は、青春を迎えた若い人々の血液の中に一定濃度で存在し続ける。若者は少年のように庇護されたいし、少年のように傷つきやすい。愛への癒着から自立へ向かい、傷つきながらも傷を癒して皮膚を厚くしていく過程が青春なのである。青春を生きる人々は、同時に少年時代をも生きている。
青春はいつでも晩年に成り変われる。少年的な行為と闘いに疲労した若者は、時折すべての存在の陰に死を認め始める。何もかもが疑わしく、全ての生命がもはや仮象であり、本当はすべて死んでしまっているかのように思えることがある。実質などど
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