詩人と大食漢/yamadahifumi
 



生まれる事のできなかった命や

存在するはずだった天才達

今はもう消えた遺跡に腰掛けていた

二千年前の妖精や

また、

人間には決して発見する事のできないもう一つの宇宙や

空間や時間とはまるで関係のないもう一つの途方もない物指しや

織田信長が側近にふと漏らした愚痴の事など

そんな事共がこの冬の夜には

詩人の頭の中を明るく照らします

・・・もちろん、僕は詩人ではありません

僕はただの大食漢です

さっき、うどんを三人分食べたもので


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