あいびき/みもる
 
どんな顔をして
君に会えばいいのかな

そんな迷いは
懐かしい笑窪にかき消された

君はほんのり白くて甘い
やさしいママの香りがする

二人の子供も連れて来て

やっと私は
私だけのものじゃなくなったと
嬉しそうに言う

僕の問いには笑顔で答え
君の問いにはため息で答え
子供の問いには答えられなかった

思い出の坂道を
あの日のように昇っていく

元気に先行く子供たちが
まるでいつかの僕らのようで

何かで表さなくたって
ほら

みんなみんな
こんなにも
うたっているよ

そっと手を盗ると
君は黙って頷いた
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