春「オオイヌフグリ」 (一〇句)/もっぷ
 
梅東風の薫りダウンに沁みる頃


春の雨そのままでいい山野草


蝋梅のひと枝を待つ花瓶あり


こどもらの声のちらほら春淡し


立春の日を越えなおも北の国


まだ若いオオイヌフグリ踏んだかも


双葉あり初のキッチンバーブ園


春の雪猫は炬燵にかくれんぼ


立春に降ってまた降る春の雪


春夕べきょうの仕事はまたあした


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