春「杏色」 (一〇句)/
もっぷ
シャンプーの香も新しく杏色
わたくしもかつては二歳花苺
イヌフグリ地球の色と同じ花
馬の仔の二度と座れぬ青い土
山開き木苺の花飛び起きぬ
水ぬるみ無洗米から普通米
紅梅の赤とこどもの頬の色
紫木蓮忘れられない君が居る
帰る国あるしあわせは春の雁
春菊の香り懐かし一年後
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