最後の雪/蛍
ともに歩んできた道はもうそこにはなくて
それでもこのまま行けばいつかまた君と出逢えるかな
雪が降り僕の声は届かない
分かっていてもあの日大好きだった一輪を握りしめて
去年の今日思い出せばあの日も雪だったね
堅く交わした約束は果たされぬまま君はもう
ねぇ笑って もう泣かないで
そういう君の目にも涙がホロリ
「これからずっとも貴方の傍にいるから」
君の声は雪に埋もれて聞こえない
光は白く静かに街を染める
君が見た最後の結晶
涙が落ちた 現実とは儚いね
掌で溶けゆく雪のよう
太陽は光を漏らし
君との思い出も消えてゆくのか
僕が見た君の最期
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