暴風雪/
うみこ
カバーガラスの風が吹いて
舌の先で飴は鋭く溶けて
バラバラ落ちて
切り裂く視線がカーテンの隙間からおくられる
夏だるまが溶けて
部屋は口を閉じて
ひかれた猫も車の標識も覆われて
君は咳をして
ヒューズが何か言いたげだ
戻る
編
削
Point
(2)