二月十日月曜日未明 (即興五首)/
もっぷ
ただ在ってたたずむだけの石っころ風が過ぎてく君の向こうへ
部屋の灯を暗くしてから角砂糖ひとつを澄んだ水に沈める
生き方をそらみたことかと言う人の名前は全部どぶで泳がす
蝋梅の黄唯色のみえる枝のこと思うばかりの病院のふゆ
銀の雪やんで残って次の夜の凍った道に藍を落として
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