羽つき/千波 一也
 

かるく、かるく、
つかれる羽は
かつて
どこかの空でした

あかるく、かるく、
つかれる羽は
かつて
どこかの水でした

まあるく、まるく
つかれる羽は
かつて
どこかの頂でした

知らぬが仏の小路では
花の童の盛りです






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