いつかまた/番田 
 

何もない
街を歩く
拾ったのは袋
褪せた それはアイスの袋
枯れ草の中で
風にいつから吹かれていたのだろう
そんなことを考えながら
思い出していた
小学生の頃の友達との
寂しいできごとだとかを

パスワードを入れ損ね
失効し
何度も手紙をやりとりしている
ネット銀行を恨む
向こうは大した手間ではないから
人生を 失敗し
死の床で振り返るように書き直す
こちらの世界は大変だった

ピノを買い 
思う友人は3年前のこと
きっと友人だったように思う 最後の
もう 僕は 子供ではないから
会うことはないだろうと思う
だから
さようなら
また 会おう 

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