街と商売/番田 
 

誰もいない
夜だった 今日も
書く詩のために
ペンを取る


疲れた 目は
何も見えないのはなぜ
物事が 犬の
目つきの街が 怖かった


ぼやけたように
春のお台場 カップルの中
何も見えないまま僕は
蒸気船だけを そこに浮かべて


消費ファッションZARAの 
服の並んだ店並の中
同じような 店並を 見飽きた
心がテラスを駆け抜けていく


戻る   Point(1)