都会のタンポポ/AB(なかほど)
 
縄状態で
 てんやわんやの毎日の仕事を片付けていたら
 いつのまにか教授なんて呼ばれているが
 「哲学」といえるものなんぞ
 あったのか
       と
 振り返ることさえも億劫である



 「さてさて

  私がこの農芸化学の道を歩いてこれたのは
  花屋のエミちゃんが好きだったからです。」


    正直にゃ 語れないな


 「それはまるでタンポポのような、」



  
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