エーテル 12/草野春心
 


  わたしはあなたを愛していたのだろうか
  どしゃ降りの雨のなか、傘のひとつも携えず
  空の彼方を見つめているような
  そんな気持ちだった
  あなたと居るときはいつも
  ただそれだけだ いま、わたしに分かることと言えば



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