伝説を撃つランチャー/ゴースト(無月野青馬)
日には
誰にも入り込めなかった鍵が
そこかしこに野晒しになっていることに
否応なしに気付くのだと云われてもいる
鍵降りの日の翌日には
あらゆる小中学校に
公園に
駐輪場という駐輪場に
文学館に
児童館に
(少年少女が立ち寄り易い所に)
鍵が大量に野晒しになっているのだと伝えられている
一方で
アントレプレナーにもなれないで
ノマドワーカーにもなれないで
社会人の離合集散を眺めながら
自分を何処にもフィットさせられずにいるような人が居るのなら
そのような、身体的成長を終了した、かつての少年少女達の
精神的成長期が到来する日は近いのかもしれない
鍵
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