甘き毒を口に/
海鷹四季道
苦いものは苦手だ。
子供の頃から苦いものを避けてきた。
だから、いつも甘い毒を口いっぱいに頬張って生きてきた。
頬張れば見栄えが良くなると信じていた。
遅延性の劇薬と知らずに致死量を超えていた。
しかし、今ならまだ間に合う。
苦い毒を飲む時だ。
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