Far away/藤原絵理子
 
何度きみを見送ったんだろう
あたしの涙をやさしく拭って
ひとさし指を立てて笑いかけてくれた
きみの痛みには気づきもしないで

あったかいカフェ・オレを
飲ませてあげればよかった
つめたい頬を手のひらで
包んであげればよかった

ごめんね
あたしの目に映る電車には
あたしの中のきみしか乗っていなかった

涙でゆがんだレールの向こうに
帰ってくるきみの笑顔だけ見ていた
いつものプラットフォーム

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