砂漠/itukamitaniji
 
砂漠

軽はずみで旅に出るなんて そんな僕を君は笑っただろ?
夢という鎧で武装して 年老いて時代遅れの心を隠した
弱音は外に出ないように 奴等はすぐに嗅ぎ付けてくるぞ
強気な言葉は他でもない 自分が揺るがぬよう吐いたものだった

ふるいにかけられる心 すり減って小さくなった分だけ
網の目をすり抜けて さらさらと落っこちていった
まだ足りないまだ足りないと さらに頑丈になってく鎧
自分自身の重さで 進む足がずぶずぶと沈んでいった

必要な時にはもう水はなくて 乾いた喉で叫んでいた
ここに居るよ気づいてくれよって 僕はずっと叫び続けている


これしかないと言った意味は
[次のページ]
戻る   Point(1)