ロボットが詩をかく時そこにテーマはあるのか/左屋百色
時間はレンガとなり積み上げられてゆく
今夜はロボットたちと宴会しよう
私の手はロボットより冷たいから
本棚から現代詩を抜き取り
そこにレンガを入れる
ロボットたちにみせてあげる
ロボットたちは泣いたんだ
現代詩をよんで
ではなくどうしても死ねなくて
ロボットたちが本棚から心臓を取り出し
耳にあてた日は快晴で
音も光もまぶしくて泣いたんだ
、現代詩はいらないのか
まっすぐ歩くため
にキリトリ線からズレて曲がった感情
に激突するロボットたち
、わかりあえないのか
午後4時37分19秒
あの色だけを
インストールしてあげる
洗濯物が乾き
ロボットたちは着替えはじめた
街へ行き
言葉とたたかうのです
時間とたたかうのです
ほら、血の色はレンガの色だ
みろ、夕暮れもレンガの色だ
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