うちの猫、しりませんか/たにがわR
不意に、そう君への好きを描きたく、えんぴつさがす日曜の午後
ガガガガガッ、わたしはひとつ耐えきって、その夜ひとつ崩壊するの
かたわらにある飲み物につまづいて、三時のおやつはカステラにする
近況と縦書きにつづる書置きに、ぼくたちのこと象徴している
てのひらをそのおっぱいにかざしては、いきていくことのちょうどよさ知る。
おはよう、というべきような死に化粧、ごめん、あなたはいってしまった
そう、すぐに回送列車は通過してポケットに君手のひらいれる
ほら、月がきれいだなんて、君宛に、メールを一つ送ってみるよ
渋谷九時、追い抜くひとが一人いて、空の青さに気付いてほしかった
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