きらきら海/
 
たものへとうつりかわる
とりたちがついばむ
名がよばれるときらきら
とりたちがついばむ

逃がしてしまったちへいをおえ。おわれ。

かつて追われた鳥は彼らにとって忌むものであると同時になくてはならないものだった。鳥たちの巣はあれら木々の枝葉から成されそれがやがて枯れ砂浜をかたどられることのいたみをわすれられずなんどもにがしてしまうかなしみさえもにがしてしまう

巣からこぼれおちるすなをみてぼくらは「あ」といってしまう。そしてとりたちはまたとびたっていく。ひなどりのめはもえさかる。ひかり、は、ひかり、は、うみにてらされず、おんなのこは、立ってぼくらを眺めている。
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