きらきら海/
 
ほしぼしが受肉される了解を得て、ぼくらは彗星のパラグラフをひもとくまでの一刹那を、あやめいた海の凪ぎにまかされ集中する夜光と砂浜を、待っているだろう。


星はお
   ち
    ここはとおいとおいせんのにおいと
    ばくてりあの死によってなるにおいと
    かがり火や、その横で跳ねるおんなのこのにおいで

満ち満ちていく。
いき。

急くいきのねを埋め立てた波止場それらいぶきのきたちは
めいいっぱいめいめいにのび、名をすいこみ
光として逃がしてしまう。
呼吸を止められたらいいのにといつも思う。
あの子の名さえ逃げてしまう。

そのたびにきらきらしたも
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