小さき魂/田園
ほうぼうでにぎやかな幸せがとびかっている
それは日々繰り返す営みを重ねているから
苦労しらずの赤ん坊
いや違う
産まれてはじめて君が行ったのは
泣くことだったね
なあ
君は愛を見つけたか
私は愛を10年は探しもがきつづけ
愛とはあたためあうことだと
やっと気がついた
大変身近な家族友人その他
それらを慈しむ
ただそれだけが愛の方法だと私は今思う
営みの続くなんという事のない日々に
ただただ感謝をこめて
私も母の体内から
泣きながらおとされた
小さき魂
噐が朽ちるまで
光を灯す小さな魂
戻る 編 削 Point(1)