答え探しの大都会/yuugao
 
日が昇って
半解凍へとかえる大都会

ふと目(me)を増やしすぎた怪物が
ふと自分で喋ることを忘れそうになる頃

地上に向けられた監視カメラの視線は
この地に隠れている呪縛霊の
その眼差しに似ている

冷えて固まっていた懐が
手の中で 小さくほどけていく悦び
生まれたての触手(職種)が公になる時

ありふれたデスクの片隅で
昨夜に壊れかけていたシステムが
何も成仏できないまま
とぅぉっても大きな混沌の担い手として
どこにでもあるような裏道の中へと
静かに流れて渡って逝く
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