師走の涙が凍りつく前に/Utatane/Nayuta
師走の涙が凍りつく前に
あなたの胸に僕を突き刺して
肌に絡みつく寥な冷気を
受け入れながら僕は生きよう
飽くことなく社会の灰汁を啜り
一縷の希望にしがみつきながら叫ぶ
決して満ちることのない三日月だから
振り返れば其処には誰もいない
知らない街に来ちまったみたい
わかったふりして生きるぐらいなら
わからない方がまだましだろうな
応援歌なんて聞こえてこない
どうやら耳が塞がったみたい
ただ今はこの心まで届く
歌や言葉が必要なだけさ
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