わたしの不毛な知識の庭/
ハーブ園
歴史上の人物の名前は
タンスにしまった反物に似ている
たまにタンスを開けてみて
その知識がねむっていることに
自分が満足するだけだ
本に書かれた花の名前は
空っぽの宝箱に似ている
名前を知っているだけで
その花のすべてを
知ったきもちになるのはなぜ
名前を知らないことは無知ですか
いいえ、知っていても無知です
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