マウス ワイド シャット/和田カマリ
 
はピクッと痙攣し、白濁液を私のぬいぐるみにぶちまけた。しばらく放心した後、われに返ったおっさんは、セカンドバックの中から100万円の束をポンと、あたしのホカホカの小股に投げつけた。

取っとき、ビビー
ええ気持ちやったで

「はあ?」

 ふと、ビキーを見ると大袈裟に手を動かし、100万円を貰っとけポーズを繰り返していた。まあ、あたしもお金は嫌いじゃなかったし、別に直に皮膚接触してた訳じゃなかったし・・・まあ良いかなって、ちょっと得した気分だった。

ビビー、また頼むよ?
わしはお前が一番好きやで!
デイGよりもずっとええ具合や

 誉められて、ちょっと嬉しいあたしがいた。

こんどのクリスマスパーティには
ビビー
絶対来てくれよ
銭やったら、今日の5倍出すで!

 なんちゅう楽な・・・ハイリターンなバイトなんだろう。これだからお金持ちって大好き!早くクリスマスにならないかな、今から待ち遠しくてたまらないの。

戻る   Point(1)