涙/加藤
もやもやする毎日に
彩りを与えたところで
白いもやは消えることはない
あきらめは何に向けられ
何を残す
投げたボールを返される日を待ち
いつからか追えなくなって
時が過ぎた
今日の夢からつたわる
次の夢は どこか遠い未来にある
今は知らないところに
たどり着いた時
私の好奇心はまだ
次の夢を思うだろうか
外れの静かな道を歩いて
静かになっていく心をのぞくと
感情はすべて完全じゃないと気がつく
360度の強さは
手のひらのもろさに収まっていく
近くに輝く
見覚えのある光は
寄りそう夜に見つけた
満ち足りた影といっしょに
濃いシルエットを造っている
この居心地が鏡に映った
昔ながらのほほ笑みに似ていて
雨に流されるように 夢を降りた
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