ホネホネ寂静/
 
きみを発する度にぼくはそれが焼けていくのを感じかなしまれたかなしみに対して粘りけのある声を、声を、声を

数年前の廃屋でぼくらは惑星として完遂した。
喉の機関だけを有する迦陵頻伽の群れだ。
きみの骨子をぼくは損壊する。
星星は沈黙している。

くちおち、はなしのこした
関節に座る
吸い殻(いっさいがひかりかがやけ)
あざやかに焼ける、

くち、びる、を、なめ、
ぼく、た、ちの、
星座にとらわれる鳥たち。

数字の度にきみが泣いている。
ぼくは肢体を撫で、きしきし鳴る。

きみをつまびく内に涙が出てきた。
白だった(風を伝い、)
きみは何度も、
吐息をついで、ついえ、ついばまれ(もえて、)
かしょくされ、て、い、く。

ぼくらは鳥を食み、鳥に食まれ、
さえずり幾度もえさかり、
あばら骨の間の目と目が合う。

(星星は沈黙している。)
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