祝祭/白雨
 
もしれぬ、ジュークボックスのざわめき。


やってくるのはノボリか、クダリか、

僕は田舎へ帰るところ

昔の都会にあるものは、

色めくツィッギーのツケマツゲ。


―蒸気機関のうさぎ電車が、

モクモクと沸騰したアイロンの玩具を吐き出しながら、

わたいろの木製の軌道を行進する。


ああこれこそが祝祭の醍醐味。

燦然と輝いたヴァニティ・フェア

押し殺された、ブルー・スカイ

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