時代のレース/
白雨
のっぺりした凶兆から
鋭く光る悪徳の芽がはえて
ぐずぐずと焦燥する心が
追いかけられ、追い越されてゆく
それは思い過ごしではない
爆発のあとの予感は
幻滅の炎のおぞましい黄色のむこう
ずっとむこうに仕掛けられた時限爆弾
くくりつけられた
むすびつけられた
自分に、セカイに
つつみこむ
悪徳のヴェール
ぐずぐずと焦燥する心が
追いかけられ、追い越されてゆく
ぼんやりとして駆動するエンジンが、
やがて空回りして爆発する!
YA―!
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