sweet nightmare/itukamitaniji
sweet nightmare
僕はずぶずぶ沈んでゆく 底のない記憶の海を深く深く
灯りは遠ざかっていって ついに完全に見えなくなった
何時間か それとも1秒にも満たなかったかもしれない
どのくらいか時間が経って 気がつけば僕はそこに立っていた
またあの悪夢だ そうやってすぐ気付けるようになっていた
それはかつてはただ 夢と呼んでいた景色だった
いつものようにドラマが始まる 巻き戻された世界で
みんな元に戻ってゆく 僕だけをそのまま残して
叶わなくなった今じゃ ただの嫌がらせにしか過ぎない
現実ではもう思い出すことすらできない 笑顔の君が立っていた
君の口
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