確かさ/寒雪
 

現実という単語が
簡単にぼくの感情を吹き飛ばして
後には痛みだけが残された時
ぼくは初めて理解した
永遠という言葉の
手触りと残酷さ
そしてそれを忘れさせてしまう
人間の理性の危うさを


永遠が
明日の暁に溶けて
いなくなってしまったら
ぼくの行き場を失った感情は
どれだけ死に絶えてしまうのだろうか


痛みはいつでも
ぼくの傍で鎌をもたげて
ぼくが悲鳴をあげるのを楽しみに待っている
その刹那刹那で
ぼくは
涙と共に永遠の確かさを知る
悲しいことだとは思うけど

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