いつかのコンサート/番田 
 
いつも 友達のいない日は
僕は 風の中
音楽について 考える
人のことなど わからなかった

自分のことを思い浮かべる
価値のない心の中を

かつて見た夢の中をさまよう
それは何の価値もない世界だった
日々のつぶやきに 酔いしれた
僕は きっと 死ぬだろう

悲しい旋律が聞こえる
あれは 胸を 焦がす 叫び

歌手がまたひとり歌うために
広場にやってくるという 僕は
通り過ぎる時に立ち止まるのかもしれない
思うこともなく 音に身を委ねている

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