大崎駅徒歩2分/
AB(なかほど)
今にも泣きそうに揺れた瞳だけを
この馬鹿は覚えていて
久しぶり
の言葉も
かけられない間に
あの日よりずっときれいな君が微笑む
ので
今まで覚えていた君の笑顔が
この胸を逃げていって
たんぽぽ
緑の電車の風に吹かれて揺れていた
たんぽぽ
コンクリートの隙間の土にしがみついていたのは
僕で
たんぽぽは
緑の電車の風に吹かれて散っていった
白いたんぽぽ
好きだった
のは
きれいな君じゃない
ので
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