挿し木になれれば/
有希
養分を吸い上げました
霧吹きで水をあびました
思ったんですけど、維管束は誰のものですか?
葉緑体はわたしのものですよね?
というか、あなたもわたしではないでしょうか?
わたしはお前ではない。
しかし、お前はわたしだ。
そう言って ベンジャミンは目を瞑りました
それでもいいです
生きていけるなら
いつかわたしが挿し木になったら
隣に並んで お話ししましょうね
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