残響/itukamitaniji
残響
さようなら しばしのお別れさ
吐き出した祈りは 冬空に白く漂って
すぐに消えた 手を振る暇もないうちに
果てしない景色の 彼方へと羽ばたいていった
この熱が まだ残っているうちに
届いて欲しい この旅路の何処かで凍える僕へと
行き止まってしまったって 立ちつくす体が一つ
空っぽになった心に 懐かしい声が響く
それは遠い過去に 忘れられたタイムカプセルみたいに
「忘れていたのかい? ならば何度も思い出せばいいさ」
さようなら しばしのお別れさ
希望に満ちた歌は 春空へと舞い上がって
すぐに消えた 手を振る暇もないうちに
延長線上の 彼方へと羽ばた
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