白の誕生/ichirou
 
何もない
暗黒の世界に
単なる偶然からひとつの何かが生まれた
他に何もない世界だから
誰もそれを認知することができない

何だかわからないそのものを
僕は想像する
想像している

目は閉じている

すると
閃光があたりに広がり
真っ白が僕のまぶたの中で生まれた

真っ白なものを
僕は考える
考えている

目は開いている

なんだか
目の前に広がる大きな雲がとてもきれいで
あの真っ白はそこにいた

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